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ヒブワクチン(インフルエンザ桿菌b型感染予防)について:現在は5種混合ワクチンに含まれる重要なワクチンです

インフルエンザ桿菌b型(Hib)とは?

Hibは乳幼児に重い感染症を引き起こす細菌で、細菌性髄膜炎喉頭蓋炎など命に関わる病気の原因になります。

 

どんな病気になるの?

  • Hib髄膜炎:発熱・嘔吐・けいれんなどを伴い、後遺症(難聴・発達障害など)が約15〜30%に残ります。
  • 喉頭蓋炎:急に息がしづらくなり、命に関わることもあります(死亡率5〜10%)

 

発症の頻度は?

ワクチン導入前、日本では5歳未満の子どもで年間約7.7人/10万人がHib髄膜炎を発症していました。

治療をしても約3〜6%が亡くなることがありました。

 

ワクチンで防げます!

Hibワクチンは2008年に日本で導入され、2013年から定期接種になりました。

その結果、発症率は0.6人/10万人以下にまで激減し、現在ではほとんど見られなくなりました

保護者の方へ:
Hib(ヒブ)ワクチンは、お子さまの命を守るためにとても重要なワクチンです。
「見なくなった」から必要ないのではなく、「見なくなったのはワクチンのおかげ」です。
ぜひ、定期接種を受けましょう。
現在、ヒブワクチンは5種混合ワクチンにDPT-IPV-Hibとして含まれており生後2ヶ月から接種できます

※出典:
・感染症情報センター IASR Vol.40 p235-236, 2019年
・日本小児科学会「細菌性髄膜炎の診療ガイドライン」
・CDC Red Book 2021–2024