登園できるのはいつ?|手足口病・ヘルパンギーナの登園基準と当院の許可証対応
手足口病・ヘルパンギーナの登園基準について
当院の登園許可証の基準
手足口病・ヘルパンギーナは治癒までに3週間以上かかることが多いため
「発熱がなく、口腔内の水疱・潰瘍による影響もなく、普段どおりに食事がとれること」
をもって登園許可証を記載しています。
これは以下の公式サイト、ガイドラインを参考にしています
▶︎ 厚生労働省|手足口病に関する感染症情報
▶︎ 厚生労働省|ヘルパンギーナに関する感染症情報
▶︎ 保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂/2023年5月一部改訂)
(手足口病は58ページ、ヘルパンギーナは62ページをご参照ください)
病気についての詳しい情報は当院にて記載している以下のページもご参照ください:
▶︎ 手足口病について
▶︎ ヘルパンギーナについて
保育園ごとの対応について
保育園によってはより厳しい対応を求めるところもあります。当院が嘱託医をしている園以外では、
保育園独自の基準に沿った個別対応はできません。その他の基準がある場合は、
該当の保育園またはその園の園医さんにご相談ください。
手足口病の症状について
手足口病は、発熱後に手のひら、足の裏、口の周囲、おしり周りなどに発疹が出ることが多いです。
ただし、発熱がなく発疹のみの場合もあります。
治療と対応
手足口病に特効薬はありません。解熱剤の使用は問題ありません。発疹にはかゆみがないため、
通常は塗り薬も不要です。気になって触る場合はワセリン、
おしりが荒れる時はかぶれ用の薬、かゆみが強い場合は塗り薬を処方することもあります。
受診が必要な場合の目安
お子さんの状態を確認し、以下のような症状がある場合は早めに医療機関を受診してください:
発熱が3日以上続く、3〜4回以上嘔吐する、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、
水分が取れずにおしっこが出ない、顔が青白くぐったりとしている
発疹やウイルスの経過
通常、発熱は1〜2日、発疹は7〜10日ほどでかさぶたになり治癒します。
ウイルスは喉から1〜2週間、便からは1ヶ月ほど排泄されるため、
無症状でもウイルスを持っていることがあります。
集団生活と感染対策について
無症状の保菌者も多く、発病者のみを隔離しても感染拡大を完全に防ぐことは困難です。
乳幼児の集団生活では、ある程度の感染拡大は避けがたいものです。
手足口病の性質と社会的な見解
手足口病は、軽症で済むことが多く、多くの人が子ども時代に罹患し免疫を獲得している
一般的な感染症です。
(厚生労働省の感染症情報より引用)
登園許可証の法律的な位置づけ
手足口病については、登園に関する書類の提出が法律で義務付けられているわけではありません。
当院では
保育所における感染症対策ガイドライン(2018 年改訂版)
を参考に、医師の診察と判断により
「発熱や口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれること」
をもって登園許可証を記載しています。