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どうしよう咳 ~あわてないために~

咳(せき)は、昼に落ち着いているのに、寝始める頃・深夜・明け方に咳が
出る子どもが多くみられます。

 

夜中の咳であわてないために次の事を知っておきましょう。

 

①風邪の咳か、喘息の咳か

風邪による咳の場合・・・咳が激しく、真っ赤な顔をして咳き込む場合は、風邪による咳で、その後はケロッとしていることも多いです。
咳き込んで目が覚めたとしても、また横になって眠れるようであれば翌日に受診で問題はありません。

 

喘息発作や気管支炎による咳の場合、咳よりも呼吸困難になります。咳はこんこん続けて出ますが、咳き込むことは殆ど無く、ゼーゼーヒューヒューが目立ち、肩やお腹で呼吸をして苦しそうにします。

 

 

②乳児は哺乳できるかが目安です
  哺乳させると咳き込んでほとんど飲めなかったり、飲ますと胸がべこべこして苦しくなっているようなら早めに受診してください。

 

メモ)
■なぜ夜に咳が増えるか、そのメカニズムを紹介します。
  ・夜は休む神経の副交感神経が優位になるので、気管支が狭くなってくるから咳が出やすくなります。
  ・体が温まるが、空気は冷えている、その温度差でのどや気管支が過敏になり咳が出やすくなります。
  ・横になって休むので(活動もしないので)、鼻や痰が気管にたれ込んで咳が出やすくなります。

 

 

自宅で出来る咳をやわらげる方法を6つほど挙げておきます

 ①乾燥していると咳は出やすく、のどの炎症も治りにくいですから加湿してください。

 ②寒い時は部屋の温度を上げて、体が温まるとかえって咳がでやすくなります。→(?)

 ③水分を取ることは大事ですが、冷たい物は喉を刺激して咳が出やすくなるので、温かい物を飲ませてください。

 ④咳と痰を出しやすくするため、背中をたたいてあげたり、上半身を起こして寝かせてあげてください。少し楽になるはずです。

 ⑤ほこりやダニは、アレルギーがなくても刺激により咳の原因となります。こまめに掃除してください。
  また、できればカーペットや絨毯がない部屋で寝かせてあげてください。

 ⑥ハチミツが咳に効くということは論文でも発表されており、これらの報告では寝る30分ほど前に飲むと鎮咳剤よりも効果があるとされています。
  ただし、感染症の問題から、1歳未満の子ども(乳児)にハチミツは絶対に与えないでください

 

 

メモ) ■クループ(喉頭炎)について

  イヌやアザラシが吠えるような咳が突然ではじめ、増えるときは声門の下が腫れて咳がでます。
  即効性のある処置は吸入(喘息の吸入とは違う物を使用)ですが、
  効果時間は短いためゆっくり長く効くステロイドを併用することを多くしています。
  一度おこしたことのあるお子さんは何度もなることがあります。

 

M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江

院長 高松昌徳