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どうしよう…子どもの発熱|高熱・長引く熱への対処法まとめ

子どもの高熱・長引く熱は心配?見極めのサインとは

お子さんが熱を出すと、とても心配になりますよね。特に突然の高熱や、何度も繰り返す発熱は、不安も大きくなります。
ここでは、お子さんの発熱時に知っておいていただきたいポイントを、やさしくまとめています。

別のページにある自宅でできるケア「熱が出た時の過ごし方」もぜひご参照ください。


▶︎ 熱が出た時の過ごし方

 

 

■ 高熱が出たとき

39度や40度近い熱が出るととても心配になりますが、高熱だけで脳や臓器に障害が出ることはありません
一般的なウイルスによる発熱であれば、1週間近く熱が続いても重大な病気とは限りません。

ただし:熱が3〜4日以上続く場合は、経過を確認するために再度受診をおすすめします。

 

■ すぐに受診が必要なサイン

次のような症状があるときは、医療機関を受診してください。状態によっては救急を受診または救急車要請してください

  • 生後3か月未満の発熱(ワクチン接種当日以外)
  • ● 顔色が青白く、元気がない
  • ● 呼びかけに反応しない、視線が合わない
  • ● 意味のないことを話し続ける
  • ● 手足に力が入らず、立てない・歩けない
  • ● 解熱剤を使っても不機嫌・頭痛が続く
  • ● けいれんのような動きと意識の消失

 

■ 解熱剤はいつ使うの?

お子さんが「眠れない」「水分がとれない」ときに使ってください。
一般的には38.5度以上が目安とされますが、39度を超えていても比較的元気な様子であれば、無理に熱を下げなくてもかまいません。

  • ▶︎眠れないほどつらそうなとき
  • ▶︎水分がとれず、ぐったりしているとき
  • ▶︎頭痛や関節痛で苦しそうなとき

 

■ 手足のふるえはけいれん?

熱の上がり始めに手足がふるえるのは寒気(悪寒)のことが多いです。
呼びかけて反応があり、目が合う場合は様子を見て構いません。

要注意:意識がない、反応しない、目線が合わない、片方の手足だけが震える場合は、けいれんの可能性があるため、すぐに医療機関へ。

 

■ お風呂は入っても大丈夫?

体力があり、水分がとれているようなら短時間の入浴はOKです。
ただし、次のようなときはお風呂は控えましょう:

  • ▲ 熱のピークでぐったりしている
  • ▲ 悪寒で震えている
  • ▲ 脱水ぎみで水分がとれていない

 

 

■ 朝は熱が下がるのに、夜になるとまた熱が出るのは大丈夫ですか?

これは、体温の「日内変動」による自然な現象であることが多いです。

  • ▶ 健康な人でも、体温は朝に最も低く、夕方から夜にかけて高くなるという生理的なリズムを持っています。
  • ▶ 特に子どもは体温変動が大きく、病気のときには「朝は平熱、夕方以降に再び発熱」というパターンがよく見られます。

ただし、朝下がっていても夜の熱が3日以上連続して続く場合や、全身症状が強くなる(ぐったりする・機嫌が悪い・呼吸が苦しそう・発疹が出る・嘔吐が続くなど)ときには医療機関を受診してください。

 

 

■ 長びく発熱は大丈夫ですか?

お子さんが保育園や幼稚園に通い始めたばかりの時期は、発熱を繰り返すことがよくあります。これは、さまざまなウイルスに初めて接することで免疫を獲得していく、自然な過程です。

中には、数日間熱が続いたり、いったん下がってもすぐに再び熱が出ることもあります。結果として、1週間ほど熱が続くように感じることもあります。

こうした発熱自体は珍しくないものですが、次のような症状があるときには、受診をおすすめします。

次のような症状があるときは、診察時間の早めの時間帯での受診をご検討ください。

  • ▶ 咳が強く、「ゼーゼー」と息苦しそう
  • ▶ 嘔吐が続き、水分がとれない・元気がない
  • ▶ 解熱剤を使用しても不機嫌な状態が続く
  • ▶ 熱と同時に発疹が出ている
  • ▶ けいれんがあったが止まっている(止まっていても翌日には受診を)
  • ▶ 発熱が続くときは、2〜3日おきには再受診をしてください

当院では、必要に応じて血液検査を行ったり、入院可能な小児科や専門医療機関をご紹介することもあります。
「こんなに熱が続いて大丈夫?」とご不安なときは、お気軽にご相談ください

 

■ 抗生剤は必要?

多くの風邪はウイルスが原因です。
抗生剤は細菌にしか効かないため、風邪に対して使用することはありません。

むやみに抗生剤を使うと、本当に必要なときに効かなくなるおそれがあります。
当院では、必要な場合にのみ抗生剤を処方していますのでご安心ください。

 

■ インフルエンザの検査はいつ?

インフルエンザ検査は発熱後12〜24時間以上経ってからでないと正確に診断できません。
流行の時期や周囲の状況もあわせて判断しましょう。

 

■ 熱が下がっても…登園の目安

体温は午後に高くなりやすく、朝に下がっても夕方にまた上がることがあります。
発熱が完全に「下がった」と言えるのは、平熱が24時間以上続いた場合です。

登園の目安:前日までに熱があった場合は、丸1日熱がない状態を確認してから登園してください。

 

■ ワクチン後の発熱について

ワクチン接種後に一時的に発熱することがあります
顔色・泣き方・飲み具合などが普段と変わらないようであれば、夜間は自宅で様子を見ていただいて構いません
ご心配な場合は、翌朝にご相談ください。

ワクチン接種後の発熱時の対応については、下記のページも参考にしてください。

▶︎ ワクチン接種後の赤ちゃんの発熱対応について