江戸川区瑞江の小児科|365日診療のM's(エムズ)こどもクリニック瑞江

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臍ヘルニアと圧迫療法について

臍(さい)ヘルニアの圧迫療法について

赤ちゃんのおへその部分が膨らんでいる状態を「臍ヘルニア」といいます。これは、おなかの筋膜に小さな穴があり、そこから腸が少し出ているために起こるもので、一般的には「でべそ」とも呼ばれます。

臍突出のシェーマ

▲ 臍突出のイメージ図(腸が押し出されている状態)

 

自然経過と治癒率

臍ヘルニアの多くは、月齢が進むにつれて自然に治癒します。

  • 1歳までに 約80%
  • 2歳までに 約90%

2歳を過ぎても膨らみが残っている場合は、手術を検討することがあります。

 

圧迫療法の目的

自然に治る臍ヘルニアですが、治ったあとに皮膚がたるんでしまい、見た目の問題が残ることがあります。圧迫療法を早期に行うことで、

  • 皮膚のたるみを防ぐ
  • 治癒の促進

といった効果が期待できます。

 

圧迫療法の方法

当院では以下の方法で圧迫療法を行っています。

  • 臍ヘルニアの部分に綿球をやさしく押し込みます
  • その上から、医療用の透明テープで固定します
  • 1か月に1回程度、綿球とテープの交換を行います(多くは予防接種の際に実施)
実際の臍圧迫の写真

▲ 実際の圧迫療法の様子(綿球とテープでやさしく固定)

 

終了の目安

泣いたときなどに腹圧がかかっても、おへその膨らみが出てこなくなったら、圧迫療法は終了となります。

 

注意点

  • テープを貼っている部分が赤くなったりかぶれたりした場合は、すぐにテープを優しくはがし受診してください。
  • 夜間などにテープが剥がれても、緊急で受診する必要はありません。翌日以降、平日に受診をお願いします。

 

参考文献

  • Cilley RE. Umbilical hernia. In: Ashcraft’s Pediatric Surgery, 6th ed, Elsevier Saunders, 2014. p.584–586.
  • Yoshida H, et al. Pediatr Surg Int. 2012;28(6):609-612.
  • Sato H, et al. Pediatr Int. 2015;57(6):1085-1089.