子どもの熱中症について
子どもの熱中症にご注意ください
熱中症は、早めに気づいて、すぐに対処することが大切な病気です。特に子どもは体温の調節が未熟なため、大人よりも熱中症になりやすいとされています。
こんな症状に気づいたら、熱中症のサインかもしれません
- 顔が真っ赤になっている
- ぼーっとして元気がない
- 頭が痛い、ふらふらする、気持ちが悪い
- 呼びかけにうまく反応しない
このような場合は、すぐに涼しい場所に移動し、水分と塩分を補給してください。
意識の確認が一番大事です
熱中症が重くなると、意識がはっきりしなくなります。
- ▶ 呼びかけに反応しない
- ▶ 自分で水分がとれない
こうした状態が見られたら、すぐに病院を受診してください。反応が乏しい・意識がない場合は、119番で救急車を呼んでください。
日本救急医学会による熱中症の分類
熱中症は、以下のように3つの段階に分けられています：
- I度（軽症）
めまい、立ちくらみ、こむら返り、大量の汗 → 現場で対応可能 - II度（中等症）
頭痛、嘔気、だるさ、意識が少しぼんやり → 医療機関の受診が必要 - III度（重症）
意識障害、けいれん、歩行困難、高体温 → 緊急対応・救急搬送が必要
熱中症の応急対応
- ▪️ 涼しい場所に移動する（室内・日陰など）
- ▪️ 首・脇・太もものつけ根などを冷やす
- ▪️ 水分と一緒に塩分を補給する（経口補水液など）
水だけを飲みすぎると、体内の塩分バランスが崩れ「低ナトリウム血症」になることがあります。
汗をたくさんかいたときは、少し塩分を感じる飲み物を選びましょう。
室内でも熱中症は起こります
真夏の屋外だけでなく、車の中や体育館などの風通しの悪い場所でも、熱中症は起こります。エアコンや扇風機をうまく使って、室温を適切に保ちましょう。
毎日の予防も大切です
- 汗をかいたら、すぐに着替えさせる
- こまめに水分と塩分をとる
- 暑い日は無理をさせず、涼しい時間に活動する
当院についてのご案内
M’s（エムズ）こどもクリニック瑞江は、東京都江戸川区にある年中無休の小児科です。
当院では点滴治療はしていませんが熱中症の重症度判定から必要時紹介も対応しています。
診察時間やアクセスの詳細は、当院ホームページをご確認ください。
ただし、意識障害、呼びかけに反応が乏しい状態がある場合は救急要請してください