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乳幼児の喘息と風邪の違い|ゼーゼー・ヒューヒューする時の見極めとケア

乳幼児のゼーゼー・ヒューヒューについて

2歳くらいまでの小さなお子さんが、風邪をひいたあとに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」と苦しそうな呼吸をすることがあります。
これを見て、「うちの子、喘息かもしれない…」と心配される保護者の方も多いと思います。

この時期のゼーゼーは、一般的に「小児喘息(6歳以降に診断されることが多いもの)」とは少し異なり、風邪などのウイルス感染が引き金となって一時的に気道が狭くなることで起こります。
医学的には「乳幼児喘息」や「喘息様気管支炎」と呼ばれ、特に2〜3歳頃までによくみられる状態です。

多くのお子さんでは、成長とともに気道が発達し、風邪をひきにくくなることで、こうした症状は自然に起こらなくなっていきます。
ただし、何度も繰り返す場合や、アレルギー体質がある場合には、学童期以降も喘息として持続する可能性がありますので、医師の診察と経過観察が大切です。

 

治療について

この時期のゼーゼーには、アレルギーが原因の喘息とは異なり、吸入薬や内服薬があまり効果を示さないこともあります。
そのため、無理に強い薬へ変更するのではなく、去痰薬や加湿などを中心とした「対症療法」で様子を見ることが一般的です。

ゼーゼーの症状が何度も繰り返される場合には、再発を防ぐことを目的として、医師の判断でお薬を継続的に使用することがあります。
具体的には、

  • プランルカスト(商品名:オノンなど)
  • モンテルカスト(商品名:キプレス、シングレアなど)
  • 吸入ステロイド薬(ブデソニドなど)

これらは、症状がないときにも継続的に使用することで、今後のゼーゼーを起こしにくくするために使われるお薬です。
そのため導入の際は、慎重な判断が必要になります。

 

おうちでできるケア

  • 水分を少しずつこまめに飲ませて痰を出しやすくする
  • 鼻水が多い場合は鼻吸いをして呼吸しやすくする
  • 空気が乾燥している時期は加湿する
  • 人混みや感染の多い場所を避け、安静に過ごす

 

見極めが大切です

乳児期のゼーゼーは、適切な自宅ケアと薬剤治療により治ることが多いですが、
中には重症化して入院が必要になることもあります。以下のような場合は、早めにかかりつけ医にご相談ください。

  • 母乳やミルクをほとんど飲めなくなっている
  • 呼吸が速く、胸がペコペコへこむような呼吸をしている
  • 顔色が悪く、ぐったりしている

喘息かどうかにとらわれすぎず、その時々の症状に合わせたケアと受診が大切です。

当院についてのご案内

M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江は、東京都江戸川区にある年中無休の小児科です。
赤ちゃんからこどもの長引く咳、ゼーゼーに関する診察も対応しています。

診察時間やアクセスの詳細は、当院ホームページをご確認ください。


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【参考文献】
・日本小児アレルギー学会『小児気管支喘息治療・管理ガイドライン』
・国立成育医療研究センター「子どもの喘鳴(ゼーゼー)の対応について」
・厚生労働省「乳幼児の呼吸器感染症に関する情報」
・国立感染症研究所 感染症情報センター「RSウイルス感染症 他 呼吸器ウイルス感染症」