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突発性発疹の症状・対処・登園の目安について

お子さんが「突発性発疹の可能性があります」と言われたご家族の方へ

お子さまの発熱が続くと、ご家族にとっては大きなご心配かと存じます。

 

特に夏季(6〜9月)は、エンテロウイルスなどの感染症が流行し、熱以外に症状があまりなく、高熱のみが続くケースも多く見られます。発熱の期間が長くなると、「何か重大な病気ではないか」と不安を感じられることもあるかと思います。

 

「突発性発疹」は、乳児期によく見られるウイルス感染症のひとつで、通常、発熱が3〜4日続いたのち、熱が下がってから発疹が出現することで診断されます。つまり、解熱後になって初めて診断がつく病気であることが特徴です。

 

こどもの病気で39度を超える高熱が4日から、長いと7日くらい続くこともありますが、熱が高いことや発熱期間が長いこと自体で、後遺症が残るようなことは基本的にありません。お子さまの全身状態や水分摂取の状況を見ながら、必要に応じて解熱剤を使用し、2〜3日ごとに受診していただくとよいでしょう。

 

解熱剤について

小児科で処方された適切な量のアセトアミノフェン(解熱剤)を使うことは問題ありません。
ただし、熱を完全に下げることを目的とするのではなく、眠りやすくしたり、不機嫌を和らげたりと、少しでもお子さんのつらさを軽くするために使用します。
なお、解熱剤を使用しても熱があまり下がらないこともありますが、次に使用するまでには原則として6時間以上あけるようにしてください。
熱が下がらなくても、お子さんが楽になっていることがよくありますので、その間に水分(ミルク、イオン飲料、りんごジュースなど)を少量で良いので取らせてあげてください。
解熱剤を使用しても視線が合わない、呼びかけやおもちゃ・好きな音楽などに全く反応しない場合は、緊急受診を検討してください。

解熱剤を使うことは問題ありませんが、熱性けいれんや脳炎・脳症などの重い合併症を予防することはできません
熱の高さだけではなく、不機嫌が強い・眠れない・水分が取れないなど、お子さんのつらさに応じて使用を検討してください。

 

もう一度受診をご検討いただきたい場合

次のような様子が見られる場合は、突発性発疹以外の病気の可能性もあります。
日中の診療時間内に、もう一度受診をご検討ください。

  • ・何をしてもずっと機嫌が悪い
  • ・目が赤い
  • ・発熱と同時に発疹が出ている
  • ・熱が4日以上続いている
  • ・BCGをうったところが赤くなっている

 

緊急受診が必要なサイン

以下のような症状がある場合には、すぐに救急の受診または救急車要請(119番)が必要です。

  • ▲顔色が悪い状態が1時間以上続く
  • ▲手足に力が入らず、ぐったりしている
  • ▲視線が合わず、呼びかけても反応が乏しい
  • ▲けいれんが5分以上ある

 

けいれんについて

1歳前後のお子さんでは、高熱に伴ってけいれんを起こすことがあります。
これは特に珍しいことではなく、15人に1人ほどの割合で見られる症状です。
多くの場合、けいれんは数分以内に自然におさまり、呼吸や心臓、脳に影響を与えることはありません。
ただし、けいれんが長く続いたり、けいれんがおさまっても意識がはっきりしない場合は、すぐに医療機関を受診してください。

 

突発性発疹とは

突発性発疹は、「ヒトヘルペスウイルス6型」または「7型」によるウイルス感染症です。
1歳前後のお子さんに多く見られ、初めてこれらのウイルスに感染したときに発症します。

熱が3〜5日続いたあとに熱が下がり、それから細かい赤い発疹が体から顔にかけて出てくることが特徴です。
つまり、「熱が下がってからでないと診断がつかない病気」でもあります。

突発性発疹の原因ウイルスを特定するPCR検査などはありますが、これらは保険適用外であり、通常のクリニックでは行われていません

そのため、発熱と発疹の経過、診察所見により 突発性発疹は医師が総合的に診断するかたちとなります。

 

登園の目安について

突発性発疹と診断された場合は、熱が下がってから24時間以上が経過していれば、発疹が残っていても登園は可能です。

ただし、熱が下がったあとも不機嫌な様子が3〜4日ほど続いたり、下痢をすることがあるため、体調の変化には注意が必要です。

無理なく集団生活を再開できるかどうか、お子さんの様子を見ながら判断しましょう。

 

解熱後に発疹が出た場合、受診した方がいいですか?

1歳前後のお子さんで、3〜4日続いた高熱のあとに熱が下がり、赤い発疹が体に出て、その後顔に出てきた場合は、突発性発疹の可能性が高いです。突発性発疹の発疹に特別な治療はなく、自然に治ります。

全身状態が良く、水分がとれていて機嫌もある程度保たれていれば、必ずしも受診の必要はありません。ただし、次のような場合は早めに受診してください:

 

  • ▶︎ これまでできていたお座りや立ち上がりができない
  • ▶︎ 元気だけど、立たせるとふらつきが強い
  • ▶︎ 発疹の色が濃い紫になってきたり、茶色く色素が沈着している場合
  • ▶︎ 発疹をとても痒がったり、痛がったりする

 

突発性発疹の発疹はいつ消えますか?また、下痢や不機嫌もありますが、いつ治りますか?

発疹は解熱後すぐに出現し、通常2〜3日ほどで自然に消えていきます(UpToDate/日本小児科学会 小児感染症マニュアル)。かゆみはなく、痕はほとんど残りません。

また、解熱後に不機嫌が1〜2日続くことがあります(外来小児科学会テキスト)。一時的に強いぐずりが見られますが、数日で落ち着くことが多いです。

一部のお子さんでは、軽い下痢が1〜3日ほど続く場合もありますが、こちらも自然に改善していきます(Nelson Textbook of Pediatrics)。

 

突発性発疹のあと、ワクチンはいつから接種できますか?

突発性発疹は1歳前後で多く見られる病気で、ちょうど生ワクチン(MR〈麻しん・風しん〉、水ぼうそう〈水痘〉、おたふくかぜ)などの予防接種を控えている時期と重なることがよくあります。

突発性発疹の原因となるウイルス(ヒトヘルペスウイルス6型や7型)は、免疫の働きに一時的な影響を与えることがあるため、ワクチンを接種しても十分な効果が得られない可能性があります。

解熱してから2週間程度、少なくとも1週間はあけて接種することがすすめられています。
ワクチンの効果をしっかり得るためにも、接種の時期については医師と相談しながら判断することが大切です。

当院についてのご案内

M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江は、東京都江戸川区にある年中無休の小児科です。
0歳からの赤ちゃんの発熱に関する診察も対応しています。

診察時間やアクセスの詳細は、当院ホームページをご確認ください。


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