子どもの虫よけとその選び方
子どもが虫に刺されやすい理由と虫よけ対策
暖かくなると気になるのが「虫さされ」。子どもは大人に比べて虫に刺されやすく、刺されたあとの反応も強く出やすい傾向があります。ここではその理由や、子どもで使える虫よけ対策についてご紹介し、2025年時点で販売されている、子どもに使用可能な虫よけ製品の一部もご紹介します。
虫さされ予防のポイント
- ▶ 虫よけ剤を正しく使う(年齢に合った製品を選ぶ)
- ▶ 長袖・長ズボンなどで肌の露出を避ける
- ▶ 汗をこまめに拭く
- ▶ 網戸や蚊取りグッズなどで室内対策を
子どもが虫に刺されやすい理由
- ▶ 体温が高く汗っかき:蚊は汗や体温、呼気の二酸化炭素に引き寄せられます。
- ▶ 肌がやわらかく薄い:刺しやすく、反応も強く出やすいです。
- ▶ 免疫が未発達:アレルギー反応が出やすく、腫れやかゆみが目立ちます。
- ▶ 掻いてしまいやすい:かき壊しによる二次感染「とびひ」のリスクも。
虫よけ成分の種類と特徴
虫よけに使われる主な成分には「ディート」「イカリジン」「天然成分」があります。それぞれの特徴と使用時の注意点について、ご説明します。
■ ディート(DEET)
【効果・特徴】
ディートは1950年代から世界中で使用されてきた虫よけ成分で、蚊・ブヨ・アブ・ダニ・ノミ・シラミなど、非常に幅広い虫に効果があります。濃度が高いほど長時間の防虫効果が期待できます。
【使用上の注意】
ディートは効果が高い反面、高濃度や過剰使用でけいれんなどの神経症状を起こした事例(主に海外での過量使用時)が過去に報告されています。そのため、日本の厚生労働省のガイドラインにより、以下のような年齢・回数制限が設けられています:
- ▶ 生後6ヶ月未満:使用不可
- ▶ 6ヶ月~2歳未満:1日1回まで
- ▶ 2歳~12歳未満:1日1〜3回(製品による)
また、肌への刺激やアレルギー反応を起こす場合があり、アトピー性皮膚炎や敏感肌のお子さんには避けたほうがよいとされています。
■ イカリジン(Icaridin)
【効果・特徴】
イカリジンは比較的新しい虫よけ成分で、蚊・ブヨ・アブ・ダニに効果があります。肌に優しく、においもほとんどないため、小さなお子さんにも使いやすい成分です。濃度15%の製品でおおよそ6~8時間効果が持続します。
【使用上の注意】
年齢制限・使用回数制限がないのが大きな特徴で、ディートに比べて安全性が高いとされています。敏感肌の子にも適しており、日常使いにもおすすめです。ただし、シラミへの効果はありませんので、必要に応じて別の対策を行ってください。
■ 天然成分(レモンユーカリ・シトロネラ・レモングラスなど)
植物の香りで虫を寄せつけにくくするタイプで、ディートやイカリジンを含まないため、生後間もない赤ちゃんや敏感肌のお子さんにも安心して使える製品が多くあります。
- ▶ 肌に直接塗るスプレータイプや、衣類に貼るシールタイプなど多様な形があります。
- ▶ 持続時間は短めなので、こまめな塗り直しが必要です。
子どもに使える虫よけ製品一覧(2025年版)
製品名 | 成分 | 濃度 | 対象年齢 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
天使のスキンベープ プレミアム | イカリジン | 15% | 全年齢 | 無香料タイプあり。敏感肌にも使いやすい。 |
プレシャワーDF プレミアガード | イカリジン | 15% | 全年齢 | 強力タイプ。レジャーにおすすめ。 |
プレシャワーDF(通常品) | イカリジン | 5% | 全年齢 | 無香料、軽めのお出かけ向き。 |
サラテクト ウォーターミスト | ディート | 10% | 生後6ヶ月~ | さっぱり使用感。パウダーイン。 |
ジョンソン スキンガード | ディート | 9.75% | 生後6ヶ月~ | 無香料タイプあり。定番製品。 |
虫くるりん シールタイプ | 天然ハーブ | – | 0ヶ月~ | 貼るだけ。香りで虫よけ。 |
パーフェクトポーション アウトドアボディスプレー | シトロネラ・ペパーミント・ユーカリなど | – | 生後6ヶ月~ | 天然精油ベース。香りで虫よけ。肌にやさしい。 |
ネオグリーン アロマミスト | ニーム・和ハッカ・ユーカリなど | – | 全年齢 | 無添加・天然アロマ使用。ペットにも安心。 |