あせもができたら?赤ちゃん・幼児・こどものケアと注意点まとめ
あせも(汗疹)ってどんなもの?
● あせもとは?
あせもは、たくさん汗をかいたあとに、汗の通り道(汗管)がつまって起こる、小さな赤いブツブツやかゆみをともなう皮膚の炎症です。
● 子どもがあせもになりやすい理由
赤ちゃんや小さなお子さんは、汗腺の数が大人とほぼ同じなのに体の表面積が小さいため、大人よりも汗をかきやすく、あせもができやすいのが特徴です。
● あせもができやすい場所
- 首まわり
- わきの下
- ひたい
- ひじやひざのくびれ
- 背中や後頭部
● 注意したい場面
ベビーカーやチャイルドシートでは、背中や頭が密着して汗がたまりやすくなります。こまめに汗を拭いたり、着替えさせたりしましょう。
あせものホームケア
● 汗をこまめに拭き取る
やわらかいタオルでやさしく拭いたり、濡れた服は早めに着替えさせるようにしましょう。
● シャワーで汗を流す
シャワーで汗や汚れを流すことは効果的です。石けんは1日1回までにし、泡でやさしく洗ってあげましょう。
● 室内環境を整える
室温24℃前後・湿度60%程度を目安に、エアコンや扇風機を活用して涼しい環境を作りましょう。
● 吸湿性の良い衣類を選ぶ
木綿など、通気性がよく汗を吸いやすい素材の服をおすすめします。
薬による治療について
● かゆみが強いとき
症状が強いときは、弱めのステロイド外用薬やかゆみ止めのクリームを使うことがあります。
● 乾燥が目立つとき
肌がカサカサしている場合は、保湿ローション(ヘパリン類似物質)が使われることもあります。
● とびひなどの感染を起こした場合
ひっかいて膿が出たり、ただれてきた場合には、抗菌薬の塗り薬が必要になることがあります。
受診の目安
- ▶︎ かゆみが強くて眠れない・機嫌が悪い
- ▶︎ 赤みや腫れが広がっている
- ▶︎ 黄色い膿が出ている
- ▶︎ 皮膚がじゅくじゅくしている・ひっかき傷がある
- ▶︎ 何度も繰り返して治らない