誤飲・誤嚥で救急を受診すべき症状は?|子どもが異物を飲み込んだときの対処ガイド
子どもの誤飲・誤嚥について
◆ 誤飲したものが分かっている場合の対応
子どもが誤って飲み込んだものが明確にわかっている場合、以下のような物を飲み込んだ場合にはすぐに救急外来を受診してください:
- ▲ ボタン電池
- ▲ 5cm以上の大きさの物
- ▲ 先端がとがっている物
◆ それ以外のものを誤飲した場合
明らかに危険なものでない場合でも、以下のような症状がある場合は受診が必要です:
- ▼ 咳が続いている
- ▼ 呼吸が苦しそう
- ▼ 何度も吐く・唾液がだらだらと出ている
夜間でこれらの症状がなければ、まずは落ち着いて様子を見ても構いませんが、翌日には必ず小児科を受診してください。
◆ 気道や食道につまった場合の症状
気道につまった場合、症状が一時的に落ち着いたように見えても、時間が経ってから咳や発熱が出てくることがあります。特に、ピーナツなどの豆類が原因になることが多く見られます。
食道に物がつまっている場合は、内視鏡による処置が必要なこともあります。この場合、唾液が止まらずに流れ続けたり、吐き気・嘔吐が見られることがあります。
◆ 胃に入った場合の対応
飲み込んだ物が胃まで到達しており、ボタン電池など特に危険なものでない限りは、経過観察で済むことが多いです。医師の指示に従いましょう。
◆ 誤飲時に持参すべきもの
病院を受診する際は、誤飲した可能性のある物の現物やパッケージなどを持参してください。正確な対応に役立ちます。
◆ タバコを飲んでしまったとき
タバコ1本には10~20mgのニコチンが含まれており、乳幼児には致死量となることがあります。ただし、実際には少量しか口にしていない場合が多く、多く食べたとしてもすぐに嘔吐することが多いため、中毒になるケースは少ないです。
現在は多くのケースで、胃洗浄などの処置は行わず、経過観察が選ばれます。
◆ くすりや薬品を飲んでしまったとき
薬の種類や量によっては危険な場合があります。様子を見ずに、下記の「中毒110番」へすぐ相談してください。
また、ぼーっとしている・顔色が悪い・呼吸が苦しいなどの症状がある場合は、中毒の可能性が高いため救急車を要請してください。
◆ 専門相談窓口(中毒110番・#7119)
タバコや薬品、家庭用品などを誤って飲んでしまった場合には、以下の専門窓口で医師・薬剤師・毒物専門家などによるアドバイスが受けられます。
中毒110番では、化学物質(たばこ、家庭用品など)、医薬品、動植物の毒などによる急性中毒事故が発生している場合に限定して情報提供を行っています。
072-727-2499
029-852-9999
また、東京都にお住まいの方は、夜間や休日に「救急車を呼ぶべきか」「病院を受診すべきか」迷った場合に、#7119(救急相談センター)に電話することで、医師や看護師から助言を受けることができます。
- #7119(東京都の救急相談ダイヤル)
プッシュ回線・携帯電話・スマートフォンから利用可能です。