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子どもの肌を紫外線から守るために 〜日焼け止めと正しいケア〜

子どもに適した日焼け止めの選び方

子どもの肌はとても繊細で、紫外線の影響を受けやすく、将来の皮膚の健康にも影響します。ここでは、日焼け止めの選び方や使い方、その他の紫外線対策をわかりやすくご紹介します。

 

 

このページでお伝えしたいこと

  • ✔︎ 紫外線対策は乳幼児期からとても大切です
  • ✔︎ 生後6か月以上のお子さんは、肌に合った日焼け止めを使うことができます
  • ✔︎ 日焼け止めは低刺激なものを選び、2〜3時間ごとの塗り直しを
  • ✔︎ 日陰・衣類・帽子などの物理的な対策もあわせて行いましょう
  • ✔︎ 保湿剤と併用することで、肌へのやさしさが高まります
  • ✔︎ アトピー性皮膚炎や乾燥肌、赤ちゃんの肌には特に丁寧な対応を

 

 

日焼け止めはなぜ必要?

18歳までに一生分の紫外線の約半分を浴びるといわれています。紫外線は肌の炎症や老化の原因となり、将来的に皮膚がんのリスクを高めることも。小さい頃からの対策が大切です。

 

 

日焼け止めの選び方と使い方

● 日常生活では:
・SPF20~30、PA+~++程度でOK
・ノンケミカル(紫外線散乱剤)タイプがおすすめ
・無香料・無着色・アルコールフリーが安心
・2時間ごとの塗り直しがポイント

● レジャー時には:
・SPF50、PA+++以上の高機能タイプを使用
・ウォータープルーフタイプで汗・水に強く
・2~3時間おきの塗り直しが大切です

 

 

日焼け止め以外の対策

  • ◎日陰で過ごす(10~14時は紫外線が特に強い)
  • ◎帽子・長袖・長ズボンで肌をカバー
  • ◎UVカットのサングラスやベビーカーの日よけも有効
  • ◎水辺・砂浜では紫外線が反射しやすいため特に注意

 

 

保湿剤も一緒に使いましょう

日焼け止めの前に保湿剤を使うことで、肌のバリア機能を整え、刺激を軽減できます。乾燥しやすいお子さんには特に大切なステップです。

 

 

肌が敏感なお子さん(日焼け止めの使い方と選び方)

アトピー性皮膚炎や乾燥肌のあるお子さん、そして生後6か月以降の赤ちゃんは、皮膚のバリア機能が弱く、紫外線による刺激や日焼け止めそのものの成分で赤みやかゆみが出やすいことがあります。

そのため、日焼け止めは「使ってもよい」が、できるだけ刺激の少ない製品を慎重に選び、使い方にも配慮する必要があります。

◆ 肌の弱い方・乳児の日焼け止め: おすすめ条件

  • ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)タイプ
    → 酸化チタン・酸化亜鉛などの紫外線散乱剤が主成分で、肌への刺激が少ない
  • 無香料・無着色・アルコールフリー
    → 添加物が少なく、敏感肌や赤ちゃんにも使いやすい
  • ウォータープルーフではないタイプ
    → 汗や水で落ちやすい分、洗い流しやすく肌への負担が少ない
  • SPF20~30、PA++程度
    → 普段のお出かけならこのくらいで十分。SPF値が高すぎると肌への刺激になることも

 

 

使用時のポイント:

  • 使用前に保湿剤をしっかり塗って、肌を整えてから日焼け止めを塗布
  • パッチテスト(腕の内側などに少量塗り、24時間様子を見る)
  • 目や口の周りは避けて塗布し、外出後はぬるま湯でやさしく洗い流す

もし日焼け止めを塗るのが心配な場合は、つばの広い帽子、UVカットの衣類、日陰の活用など、物理的な紫外線対策も積極的に取り入れましょう。

※肌の状態によっては日焼け止めを一時的に避けた方がよい場合もあります。不安なときは小児科や皮膚科にご相談ください。

 

 

生後6か月未満の赤ちゃんは日焼け止め以外の方法で対策を

生まれたばかりの赤ちゃんの肌は、とても薄くて敏感です。紫外線の影響を受けやすい一方で、皮膚のバリア機能がまだ十分に整っていないため、この時期は日焼け止めの使用を避けるのが基本です。

それでも、紫外線対策はとても重要です。以下のような日焼け止めを使わない方法でやさしく守ってあげましょう

 

赤ちゃんを紫外線から守る方法:

  • ● ベビーカーには日よけカバーやUVカットのサンシェードを取りつけましょう
  • ● 外出はできるだけ午前10時〜午後2時の強い日差しを避けて
  • ● 通気性のある薄手の長袖・長ズボンを着せ、肌をおおいましょう
  • つばの広い帽子で顔や首元もやさしくカバー
  • ● 抱っこ紐カバーやUVケープも便利です

これらの方法を組み合わせることで、日焼け止めを使わなくても、赤ちゃんの肌を紫外線からしっかり守ることができます

 

 

【備考】現在市販されている敏感肌・乳児向け日焼け止め製品について

※製造メーカーの案内により「生後0か月から使用可能」とされている製品もありますが、医療的には生後6か月以降の使用が推奨されます。

以下は、2025年5月時点で市販されている、乳児・敏感肌の方に使用できるとされている日焼け止め製品の一例です。
当院がこれら製品を推奨しているわけではなく、現在入手可能な情報に基づき、中立的にご紹介しているものです。

 

  • ▪️ ピジョン UVベビーミルク Wプロテクト SPF20 PA++
    紫外線吸収剤・アルコール・パラベン不使用、セラミド配合。お湯で落とせる。新生児から使用可(メーカー案内)。
  • ▪️ ママバター UVバリア モイストクリーム SPF27 PA++
    ノンケミカル処方。シアバター配合で保湿力あり。無香料・無着色・石けんで落とせる。
  • ▪️ アロベビー UV&アウトドアミスト SPF30 PA+++
    100%天然由来。UV対策+虫除けの2in1ミストタイプ。紫外線吸収剤・ディート不使用。お湯で落とせる。
  • ▪️ キュレル UVエッセンス SPF30 PA++
    セラミド機能成分配合で保湿力あり。紫外線吸収剤不使用。無香料・無着色・アルコールフリー。石けんで落とせる。
  • ▪️ ママ&キッズ UVライトベール SPF23 PA++
    紫外線吸収剤を直接肌に触れさせない「カプセルインUV処方」。無香料・無着色・低刺激。お湯で落とせる。

※肌に合うかは個人差があるため、初めて使用する際は腕の内側などでパッチテストを行ってください。