子どもの溶連菌感染症|症状・治療・登園の目安と注意点
溶連菌感染症について
溶連菌感染症は、「溶血性連鎖球菌(ようけつせいれんさきゅうきん)」という細菌によって起こる病気です。主に喉や扁桃に感染し、発熱や喉の痛みなどの症状を引き起こします。
主な症状について
溶連菌感染症では、次のような症状がよく見られます:
- ・突然の発熱
- ・喉の強い痛み
- ・苺舌(舌が赤くブツブツになる)
- ・体に細かい赤い発疹
- ・腹痛や嘔吐などの胃腸症状
年齢や体質によって、すべての症状が出るわけではありません
■ 抗生剤による治療について
溶連菌には抗生剤がよく効きます。内服を始めると、1〜2回の服用で熱が下がってくることが多いですが、症状が軽くなっても自己判断で服薬を中止せず、処方された日数(通常10日間)をしっかり服用してください。
抗生剤をきちんと飲みきることで、合併症(腎炎やリウマチ熱など)の予防につながります。
■ 登園・登校の再開について
抗生剤を内服してから24時間以上が経過していれば、感染力が大きく下がるため、登園・登校が可能になります。許可証の発行もそのタイミングで対応いたします。
■ 溶連菌と腎炎について
まれに、溶連菌感染症のあとに「急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)」という腎臓の病気を合併することがあります。
しかし、適切に抗生剤を服用された場合には、こうした腎炎を起こす可能性は極めて低いため、当院では溶連菌後の尿検査は行っておりません。
■ 再感染やご家族内での感染について
溶連菌感染症は一度かかったあとでも、再びかかることがあります。喉の強い痛みや高熱が出た場合は、再度受診をお願いいたします。
喉に菌がいても症状がない場合(無症状の保菌)には、抗生剤の服用や隔離は必要ありません。ただし、兄弟間で何度も感染が繰り返されるような場合には、ご家族全員での治療を行うこともあります。
ご不明な点やご心配なことがありましたら、いつでもご相談ください。
当院についてのご案内
M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江は、東京都江戸川区にある年中無休の小児科です。
赤ちゃんから高校生まで、発熱や喉の痛み、溶連菌に関する診察も対応しています。
診察時間やアクセスの詳細は、当院ホームページをご確認ください。