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小児科医師・看護師・医療事務の求人情報|東京都内の小児科| M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江
M’s(エムズ)こどもクリニック瑞江の小児科求人向け診療方針
当院では2025年5月現在、小児科医師(常勤・非常勤)を募集しています。このページでは、M’sこどもクリニック瑞江で勤務を検討されている医師の方に向けて、当院が日々の診療で大切にしている考え方や基本方針をご紹介しています。
すべてを画一的に求めるわけではありませんが、365日診療を支える複数医師体制の中で、一定の共通認識に基づいたチーム診療を重視しています。
抗生剤の使い方や風邪・下痢への対応、慢性疾患の診断方針など、医師ごとの裁量を尊重しながらも、患者さんにとって一貫した診療体験を提供するための共通の方向性があります。
こうした診療スタンスに共感いただける方と、安心して長く働ける関係を築いていければ嬉しく思います
抗菌薬は「必要な症例に対して、適切な根拠をもって使用する」ことを基本としています。
中耳炎、リンパ節炎など明らかな細菌感染所見がある場合には処方しますが、それ以外では溶連菌迅速検査や採血(CRP等)を行った上で、慎重に使用可否を判断しています。
当院の基本方針は「狭域・高用量・短期間」。広域抗菌薬の常用は避け、標準的な第一選択薬を中心に適応を厳密に評価して使用しています。
鼻水症状(明確なアレルギー性鼻炎を除く)に対しては、第二世代抗アレルギー薬(オロパタジン、レボセチリジン、フェキソフェナジン等)も含めて使用していません。
モンテルカストやプランルカストも、風邪による「鼻水止め」や鼻閉の抑制目的では使用しません(明確なアレルギー性鼻炎の診断がある場合を除く)。
第一世代抗ヒスタミン薬(ポララミン、ペリアクチンなど)は、いかなる目的でも処方していません。
下痢に対しては整腸剤や食事指導を基本とし、ロペミン、タンナルビン、アドソルビン等は使用していません。
鼻水や下痢を抑えることを主目的とする治療を積極的に行うスタイルとは異なる方針です。
慢性疾患の診断は、子どもの将来の「既往歴」に関わることでもあるため、初診から病名を確定するのではなく、再診の中で丁寧に検討することを基本としています。
アレルギー性鼻炎や喘息、アトピー性皮膚炎などの慢性疾患は、初期段階では急性病名で対応し、症状の経過と保護者との対話を重ねながら診断を進めます。
食物アレルギーについては、問診を重視し、初期対応では血液検査を原則行っていません。アレルゲンとなる食品の摂取状況、症状の出現パターン、家庭での対応状況などを詳細に確認しながら、必要性を慎重に検討していきます。
喘息治療:保護者とよく相談し、最低3ヶ月間の継続的な治療が可能と判断できた場合に、コントローラー治療(ICSやモンテルカスト等)を開始。1週間のみの短期コントローラー処方は行いません。
皮脂欠乏性湿疹と考えられる場合には、早期から保湿剤とステロイド外用を適切に使用(リアクティブ療法)しています。
アトピー性皮膚炎と判断された場合は、タクロリムス、コレクチム、モイゼルトなどを用いたプロアクティブ療法へ移行します。
ステロイド使用への不安が強い保護者には、丁寧な説明と情報提供を通じて理解を得ることを大切にしています。
定期接種・任意接種を問わず、ワクチンを積極的に推奨(小児への新型コロナウイルスワクチンは除く)しています。
接種時期の遅れや未接種がある場合でも、キャッチアップ接種の提案を前向きに行っています。
鼻吸引は院内では行わず、ご家庭での対応を指導しています。
点滴は備えていますが、けいれん重積などの緊急時を除き、原則として実施していません。
感染症初期から迅速検査、血液検査を複数実施やレントゲンを積極的に行うような診療スタイルとは異なり、症状の経過と臨床的判断を重視する運用を行っています。
当院では、標準的で一貫性のある診療を行うために、診療方針の共有とチームワークを重視しています。複数の医師が連携し、どの医師が診ても安心できる診療体制を目指しています。
また、保険診療制度(管理料・まるめなど)の構造に一定の理解があり、制度の中で適正な診療を提供しつつ、正当な報酬を得るという意識を持てる方を歓迎しています。
定期的長期に勤務する医師が複数在籍していて、診療は毎日ほぼ3診体制で実施しており、慎重な対応が必要な患者さんには、しっかりと時間をかけて診察していただける環境です。一方で、患者さんの待ち時間にも配慮し、病態に応じて再診を促すなど、1人あたりの診療時間の調整ができる方を求めています。
こうしたバランス感覚と柔軟性を持ち、患者さんやご家族に対して誠実に向き合える医師との出会いを大切にしています。
当院の採用情報(小児科医師:常勤・非常勤・スポット)については、下記のページに詳しく掲載しています。
ご興味をお持ちの方は、ぜひこちらをご覧ください。