子宮頸がんを予防するワクチンを接種できます(成人女性にも対応)
子宮頸がんワクチン(シルガード9)のご案内
子宮頸がんワクチンは、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染を防ぐことで、将来の子宮頸がんを予防する大切なワクチンです。
当院で使用している「シルガード9(9価)」は、HPVの9つの型(6・11・16・18・31・33・45・52・58型)に対応しており、従来よりも幅広い予防効果が期待できます。
適切な年齢で接種することで、HPV感染の60〜90%を予防し、子宮頸がんのリスクを85%以上減らすと報告されています。
当院では、定期接種の対象年齢の方に加え、キャッチアップ接種対象者や成人女性にも、シルガード9による接種を行っています。
子宮頸がんそのものについてや、ワクチンによる予防の考え方については、以下のページでも詳しくご案内しています。
■ 接種対象と予診票の取り扱い
- 中学1年生~高校1年生の女子は、定期接種の対象です。
- 高校2年生以上でも、2025年3月末までに1回目を接種していれば、予診票の有効期限が切れていても2026年3月31日まで使用できます。
- 江戸川区からの予診票に「サーバリックス」「ガーダシル」と記載があっても、シルガード9で接種可能です。
- 他自治体にお住まいの方は、お住まいの自治体へご確認ください。
- 予診票がない場合は、自費接種(1回 26,000円・税込)となります。
■ 接種スケジュールと回数
- ▶︎ 15歳未満の初回接種:2回接種(1回目から6〜12か月後)
- ▶︎ 15歳以上の初回接種:3回接種(0・2・6か月)
- ガーダシルから変更した場合も、合計3回接種が必要です。
- 1回目が15歳未満であれば、2回目が15歳以上でも2回で完了します。
● 接種間隔が大きく空いてしまった場合について
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)は、15歳未満は2回、15歳以上は3回の接種が推奨されています。
1回目と2回目、または2回目と3回目の間隔が空いてしまった場合でも、規定回数を最後まで接種することが重要です。
残りの接種を早めに受けることで、効果と安全性は維持されると報告されています。
<引用:厚生労働省 HPVワクチンQ&A(Q13)より>
「間隔が空いた場合でも、決められた回数を接種すれば、効果と安全性が示されています。」
■ 副反応と安全性
- 主な副反応は迷走神経反射(ふらつき、気分不良など)です。
- 接種部位の痛み・腫れ・熱感が出やすいことがあります。
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全身の副反応(倦怠感・しびれなど)については、
厚生労働省は次のように説明し接種を推奨しています:
「接種歴のない人にも類似の症状があり、ワクチン接種との因果関係は証明されていない」
出典:HPVワクチン接種後に生じた症状に関する診療マニュアル(第2版)
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接種は肩に近い上腕に行います。
ご来院の際はご注意ください:
接種部位が肩に近いため、肩を出しやすい服装(半袖・ノースリーブなど)でお越しください。
(セーターや長袖のワンピースなどでは接種しにくい場合があります) - 接種後は15〜30分間、院内で安静にしていただきます。
- 小学6年生〜高校1年生相当の女性
- 平成9年4月2日〜平成18年4月1日生まれの女性
→ 令和6年3月31日までに1回でも接種していれば、令和7年3月31日まで残りの回数を無料で接種可能です。 - 中学生以下の方は、保護者の付き添いが必要です。
- 祖父母などが付き添う場合は、委任状が必要です(手書き)。
→ 委任状をダウンロード(PDF) - 15歳以下の高校生が単独で受診する場合は、予診票への保護者署名と同意書が必要です。
→ 同意書はこちらからWEBで記入 - 16歳以上は、保護者の同意なく単独で接種可能です。
■ 接種前の準備
■ 無料接種の対象(定期・キャッチアップ)
■ 保護者の同伴・同意について